外国人と交際してみて
日本人をパートナーに持つ国際カップルでよく耳にする問題について。
話し合いを嫌がる、拒む。
そもそも話さない。
外国の文化や海外移住に興味のあった私もしっかり当てはまっています。
彼氏や彼女と話し合い? それなりに話し合いしてきましたが、日本人の思う話し合いと外国人の思う話し合いは大きな違いがあるようです。
ドイツでもメキシコでも、大抵どの国もパートナー同士でどう思っているかの話し合いの場が持たれるのは普通のようです。
日本人パートナーと離婚したドイツ人女性は、元旦那さんが全く話してくれない、と嘆いていたそうです。口をきかない、という意味ではなく二人で納得いくまで話し合う機会が少なかったという意味です。
私も当初 ‘’話し合い‘’ に戸惑いましたが、どうして話し合うのか経験していくうちにお勧めしたい手段の一つになりました。
もちろんただただ話せばいいのではなく、重要なのは「相手に自分の気持ちを理解してもらう」ことです。
話し合いが必要ということはどちらかまたは両方が納得いかないことが生じているのです。
それゆえ怒りが生じ喧嘩につながるのではないでしょうか。
話し合いの際のお勧めポイントについて
- 全ての怒りには必ず原因があることを伝える
- 相手を責めない。まず自分の非も認めたうえで相手の非について控えめに指摘
- 相手の行動で自分がどう感じるか具体的(つらい、悲しい、寂しいなど)に伝える
- その具体的な負の感情(つらい、悲しい、寂しい感情)を避けるためにその行動を避けてほしいと伝える
私の場合、メキシコ人パートナーが当時一人暮らししていたアパートの鍵を、彼女の私ではなく別の女友達が保管していることに憤りを感じ、何度も話し合いました。
補足:ドイツではよくある話でアパートの鍵は緊急時に備えて友人や隣人に預ける習慣があります。
彼は「付き合う前の話だし、彼女は友達で何でもないんだからわざわざ彼女から鍵を返してもらう必要はない」の一点張り。「君は異常なやきもちやきなだけだ」と。
この件で何度揉めて別れたことか・・・
ドイツ人だけでなく他国の友達にも意見聞いてみましたがこの彼の行動にはありえないと憤慨する人が多かったです。
そんなの特に気にならない、という人もいると思いますが、私は納得がいかなかった。さらに家の鍵を彼女である私に預けろ、というのも屈辱的でプライドが許さない。
そこで何度も話し合いの場を設けて粘り強く説いたのがこの方法です。
- あなたは私のことを異常なやきもちやき、怒りすぎっていうけど人にとって不愉快な点は人それぞれ。すべての怒りには必ず理由がある。もし私が理由なしに怒ってるなら確かに異常だ。でもそうじゃないんだから理由と私がどう感じるかを真面目に考えて。
- あなたにとって彼女である私の気持ちは重要なのかどうか。(→ここでどうでもいい、というような相手であれば今後の付き合いは肯定的に考えないほうがいいでしょう。)重要ならば私が感じる不愉快やネガティブな感情をなるべく避けるようにしてほしい。マイナスな感情を持ちたい人なんてどこにもいない。
- もし私が同じことをしてあなたはどう思うのか。(大抵論点そらして俺なら気にしない、と言ってきますがそこはしっかり話しずらすな、と焦点からずれないようにしましょう。)これ、かなり効果てきめんです。されたらやなことはしないように。子どもを諭すようにゆっくり理解してもらいましょう。
日本人との関係の中では遭遇することのなかった自分の気持ちの表現。
なかなか当初戸惑いましたが、日本人同士でも何人であっても相手は他人。
同じ言葉同士でも意思疎通しあうのは難しいものです。
だからこそ少しずつ理解しあえるための努力(相手が理解できるよう伝えること)が大切なのではないでしょうか。
彼氏や旦那さんが家事手伝ってくれなくてイラっときたり、部屋が汚いのも気にしないで自分の趣味に没頭しててイラっとしたとき、感情のまま怒り散らした後ただ無視してませんか?
何かの縁で一緒になれたのであり、またなんだかんだ相手を思う気持ちはお互い簡単に捨てきれないはず。
だから思い切って自分がどう感じるか、何をしてほしくないかは相手にわかるように自分たちなりに工夫して伝えてみてはどうでしょうか。